これでいいのか、本当に納得したのか?
いつもこんな自問自答が必要だと思っています。
納得いくモノ造りをしたい。完成したものはその時点でジー・エム・シラカワの最高傑作でありたいと常に思っています。
ですが、新しい情報や技術が手に入るたびに、『もっとやれるん
じゃないか?』という感覚が生まれます。
いつまでやってもゴールがありません。これは喜ばしい事と思っています。
映画監督の巨匠、故 黒澤明監督はいいます。
『私はまだ映画というモノがよくわからない・・・』
まったく同感です。やればやるほど奥が深い。
床
床材にてきしている石材
床石は滑ると危険なので、仕上げを慎重に選定する必要があります。御影石の場合だと、バーナー仕上げ、小叩き、ビシャンが良いと思います。基本的に床に使えない石はありませんがないが、大理石だけは避けた方が無難だと思います。大理石の場合は、仕上げは本磨きとするのが一般的なのですが、本磨きは小さな傷も目立ちます。住宅のようにオーナーが直接管理するような場合、そうした傷はかなり気になる方が多いからです。
石 種 | エントランス | 居 間 | 浴 室 | キッチン |
御 影 石 |
◎ | ○ |
◎ |
◎ |
大 理 石 | ◎ |
◎ |
◎ | ○ |
砂 石 | ◎ |
◎ |
△ | △ |
石 英 岩 |
◎ |
△ | △ | △ |
天然ストレート |
◎ |
△ | △ | △ |
内壁
内装材に適している石材
まず初めに断っておきますが、ここで説明する内壁とは天井で各階ことに切られて、それほど高くない壁のこととします。
内壁にはすべての石が使えますが、用途によって条件は異なり、ある程度使われる石は決まってきます。居間は大理石や砂岩系の柔らかみのある石が向いていますし、浴室は厳しい条件となりますので外壁に似通ったモノになります。また、キッチンやトイレは衛生面から吸水率の高い石は避ける必要があるので、大理石や御影石からの選択となるでしょう。
石 種 | エントランス | 居 間 | 浴 室 | キッチン | トイレ |
御 影 石 |
◎ | ○ |
◎ |
◎ |
○ |
大 理 石 | ◎ |
◎ |
◎ | ○ |
◎ |
砂 石 | ◎ |
◎ |
△ | △ | △ |
石 英 岩 |
◎ |
△ | △ | △ |
△ |
天然ストレート |
◎ |
△ | △ | △ |
△ |
外壁
外装材に適している石材
外装材としての石材に要求される機能は、耐久性とメンテナンス性、高級感だと思います。あらゆる要素からみて総合的に御影石が優れています。大理石や最近流行りのライムストーンは酸に弱く、酸性雨などで侵蝕されやすいのであまりお勧めいたしません。砂岩もよく外に用いらていますが、吸水率が高いため汚れが付きやすく、苔や排気ガスによって数年経つと黒ずんでくることがあります。その点を除けばこれも面白い石だと思います。同じく割肌を使う石として石英岩や天然スレートがあります。性能的には御影石に近いのですが、この系統の石はほとんどが既製品で輸入されているため、寸法の自由度がなく石厚の薄い物が多く、寸法や厚さを事前に調べる必要があります。
石 種 | 耐 久 性 | メンテナンス | 高 級 感 | 寸法自由度 | 価 格 |
御 影 石 |
◎ | ◎ | ○ | ○ | △ |
大 理 石 | × |
× | ◎ | △ | × |
ライムストーン |
× | × | ○ | △ | × |
砂 石 | ○ |
× | △ | △ | ○ |
石 英 岩 |
○ | △ | △ | × | ○ |
天然ストレート |
○ | △ | △ | × | ○ |