石材加工は基本的に石を割り、そして磨きあげながら整形し
ていくという工程が普通です。その中でも基本となる道具な
どをご紹介いたします。
ひとつひとつの道具にオモシロイ話があるのですが、それは
またの機会にご説明させていただくとして、まずは良き相棒
たちをご紹介させていただきます。
■ポータブルカッター |
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■ソーブレード |
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■ワイヤソー |
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■穴あけ |
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■研磨ホイール |
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■総型加工用ホイール |
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正直、一般の方々にはあまりなじみのないモノばかりだったかと思います。しかし、石材加工の現場においては全て
必需品ですのであえてピックアップしてみました。機械を使えば誰でもできるという感覚があると思いますが、石は
常に加工する人の技量により全く別の表情を見せてくれます。手のひらでデコボコがないか?キレイなコーナーRに
なっているか?ゼロコンマ1mmの感覚が手のひらで分かったりするんです。
これは文章に一番し辛い所です。手触り、見た目、加工する際の音、すべてが匠の技と言っても過言ではないと思う
のです。
もう、数十年やっていますが研磨作業に入るとヤッパリ緊張します。本当に人間と一緒なんです。一つとして同じ石
はありませんから『自分と相性が合わなかったらどうしよう?』とか・・・
でも、人間と少しだけ違ったことがあります。それは石にはエゴがありません。こちらが誠実に向き合えば、必ず瞬
時に応えてくれます。そんなとき、自然から人間の有り方をいつも教えられます。
いつになったら石に本当に納得のいく加工をさせてもら
えるのだろう?いつもこれで最高だ!と思えるのですが、
ちょっと時間が経つと『もっと違った視点から見ればもっ
と良かったんじゃないか?』といつも次の階段が見えて
くるのです。
この探究心がある限り、ゴールはどうやらなさそうです。
当分、隠居は出来そうにありません。
私、石が好きですから。
たかが・・・石 されど・・・石
私にとっての石は自己表現のすべてです。